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【独占インタビュー】 alpha by ACQUA OMIYA 小鳥遊 翼(すごく秘密) 『ブスでも、売れる。』という確信。業界の光と影を知るからこそ貫く誠実な「ホスト道」【RANKERS Voice vol.9後編】

【独占インタビュー】 alpha by ACQUA OMIYA 小鳥遊 翼(すごく秘密) 『ブスでも、売れる。』という確信。業界の光と影を知るからこそ貫く誠実な「ホスト道」【RANKERS Voice vol.9後編】

歌舞伎町から大宮、そして故郷・鹿児島へ。二拠点を統括する立場となった小鳥遊 翼(すごく秘密)。後編では、経営者として、そして一人の表現者として彼が辿り着いた「ホストの真実」に迫る。教育、SNS、そして彼が描くホストとしての「誠実さ」の核心とは。

経営とプレイヤー」の二刀流。地域に根ざし、イメージを変える挑戦


——前編の最後で「経営よりプレイヤーが楽」というお話がありましたが、具体的にどのような感じだったのでしょうか?

小鳥遊翼(すごく秘密)以下、翼
プレイヤーは、極論を言えば自分のことだけに集中していればいい。でも、経営や店舗を見る側になると、管理の面だったり、周りのスタッフの動きだったり、見なきゃいけないことが一気に増えますからね。責任の重さが違うというか。

—— 今は鹿児島にも店舗を構えられましたが、地方ならではの難しさを感じることはありますか?

鹿児島はやっぱり、イメージの壁が厚いですね。大宮ならホストクラブも多いので馴染みがありますが、鹿児島はまだまだ「ホスト=悪」みたいな風潮が強くて。従業員も集まりにくいし、まずはそのイメージをどう変えていくかが、今の僕の大きな課題だと思っています。

—— そのために、地道に取り組まれていることがあるとか。

毎月、自分たちの手でゴミ拾いのボランティアを継続しています。SNSでも「やらない人はダメだ」って書いたことがありますけど、そういう当たり前のことをちゃんとやることが、結果的に地域との繋がりに貢献するんだと信じているので。

—— 地域の方とのコミュニケーションも生まれているのでしょうか。

はい。最近は地域の人に「どこの誰なの?」って声をかけてもらえることが多くて。「ACQUA KAGOSHIMAです」って答えると、「そうなんだ、ありがとうね」って。そういうねぎらいの言葉をかけてもらえるのは、やっぱり素直に嬉しいですね。

「本気で売れたいなら自分への投資を惜しまない」。泥臭い努力と売れるための絶対条件

—— 翼さんは多くの後輩を指導されていますが、ホストとして「売れるために最も必要なもの」は何だと考えていますか?

僕は、ホストは誰でも売れると思っているんですよ。

—— 誰でも、ですか? ルックスや才能に関係なく?

はい。どんなに顔がブサイクでも、どんなにブスでも、関係ない。もし見た目に自信がないなら、本気で売れたいと思えば自ずと行動が変わるはずなんです。清潔感を出すのは当たり前。頑張ればしっかりとお給料がもらえる。

—— その「稼いだお金」をどう使うかが鍵だと。

そうです。そのお給料を使って、整形したり洋服を買ったりして、自分を磨くとか、変えられるところは全部やる。 それが「本気になる」ってことだと思うんです。整形はできなくても、清潔感があるように見せることは誰にでもできる。SNSもそうですけど、そこを本気で、泥臭くやりきれるかどうかだけなんですよ。

—— その「本気で売れるな」と確信するポイント、翼さんはどこで判断されるのでしょうか。

結局、最後は「素直な子」ですね。 これが一番大事です。アドバイスをした時に、変なプライドを持たずに素直に聞き入れてくれる子。そういう子は、自分の殻を破るスピードが圧倒的に早い。

—— 「素直さ」なんですね。 ちなみに、新人キャストに指導する際に、何か意識していることはありますか?

僕は今、新人に直接指導することはしていなくて、新人の指導は幹部の子たちにしてもらっています。僕は幹部と話をするのですが、その時に、徹底して伝えていることがあります。「かっこいい先輩でいてくれ」と。

—— 「かっこいい先輩」とは、具体的にどのような姿を指すのでしょうか?

売上が上がれば何をしてもいいわけじゃない。例えば、後輩の席でヘルプに回らない先輩は、僕はかっこよくないと思う。ホストである以上、「売上は全て」であってほしい。 でも、同時に「売上が全てだと思ってほしくない」んです。ゴミ拾いに参加する気持ちだったり、人としてどうあるべきかという部分こそが大事。中身が伴ってこそ、本当の意味で一流になれるんだと思います。

「自分の言葉」を大事に。SNSで熱量を伝える身内向けと外向けの発信の使い分け

—— 翼さんのSNS発信は非常に独特ですが、運用する上でポリシーはありますか?

Xは自分の人間味が伝わりやすいツールなので、あえてAIに添削してもらわないようにしています。今の時代、AIを使って綺麗な言葉を並べる人は多いですけど、僕は言葉がおかしくてもそのまま出します。特に身内(お店やお店のキャスト)に伝えたいことがある場合は、絶対にAIは使いません。信念やボランティアへの想い。そういう熱い気持ちを伝える時にAIを使ったら、それはもう僕の言葉じゃないですからね。

—— 徹底して「自分の言葉」にこだわっているのですね。他のSNSとの使い分けはどうされていますか?

Xは思いを伝える場所、Instagramはどれだけおしゃれか。TikTokは投稿も大事ですけど、今は配信ですね。バズらせたいだけの外向けの発信にはAIを使うこともありますけど、身内に向けた大切な発信は絶対に自分の言葉で発信します。

—— 常に「今、何が求められているか」を冷静に判断されているように見えます。

よくそう言われますけど、自分ではそんなにセンスがあるとは思ってなくて。ただひたすら色んなことをやって、試行錯誤してきた結果、たまたま今の形があるだけなんです。

—— これからのご自身のブランディングについて、何か考えていることはありますか?

「仮面」については、今は方向性を練っているところです。他の人がやっていない時期だったから意味があっただけで、今はもう溢れてますから。次のフェーズに行こうと。常に変化していかないといけないなと思っています。

看護学校への訪問で感じた自分の立ち位置。わざわざ見に来てくれた学生たちの反応

—— 翼さんは以前、母校である看護学校を訪問されたそうですね。その際、後輩たちの反応はいかがでしたか?

驚きましたね。生徒さんたちが、僕がホストをしていることを知ってくれていて。わざわざ見に来てくれた子たちがいたんですよ。

—— それは凄い。ホストという職業が、学生たちにも届いているのですね。

憧れてくれているんですかね...(笑)だとしたら、ありがたいことではありますけど。でも、そうやって自分の存在を知ってくれていて、わざわざ会いに来てくれるのは素直に嬉しいです。

—— そういった経験を経て、改めて「人に見られる仕事」としての自覚も強まりましたか?

はい。ただ、僕はホストが表に出て称賛されるような存在だとは、今でも思っていなくて。そこは謙虚に自覚しておかないといけないな、と。自分たちがどう見られているかを客観的に捉えつつ、それでも応援してくれる人がいることに感謝する。その姿勢は忘れないようにしたいです。

「人間性が伴ってこそ、一流」小鳥遊翼が考える「ホスト道」

—— これから一緒に働く仲間たちへ、翼さんが考える「一流」の定義を教えてください。

一流のホストとそうでない人の違いって、結局は「人間性」だと思うんです。どんなに売上が高くても、中身が伴わなければ多くの人に支持され続けるのは難しい。

—— 売上だけではない、その先にあるものですね。

はい。だからこそ支持してくれる人の数(顧客数)こそが、その人の人間性の証明だと思います。売上だけを追うクズじゃなく、人として信頼され、多くの人に支持される一流を目指したい。信念はその時々で変わるかもしれないけど、「人間性」を大事にするという根っこの部分は変わりません。 これからホストになりたいと考えていて、熱意があるなら、ぜひ一緒にやりましょう。

—— 最後に、これからのお客様、そして今の姫様たちへメッセージをお願いします。

これから来るお客様には、もちろんホストの楽しさを知ってほしい。でも、良いホストに会える保証はどこにもありません。だからこそ、僕は入り口としての責任を感じています。 僕をきっかけにこの業界に興味を持ってくれた人が、嫌な思いをしたり、悲惨な思いをしたりしてほしくない。だからこそ、自分の発信を見て来てくれる人たちには、誠実でありたいと思っています。 そして今僕を信じて指名してくれる姫。僕らを支えてくれている姫たちには、本当に感謝しかありません。僕らホストは、指名してくれる姫がいるからこその存在ですから。本当に、助かってます。いつもありがとうございます。

【編集後記】

「仮面」というミステリアスなアイコンの奥にいたのは、驚くほどフラットな「誠実なリアリスト」でした。 借金や奨学金というどん底の過去さえ淡々と語り、自らを「問題児」と称してスベり続けた日々を笑い飛ばす。その飾らない言葉の一つひとつには、夜の街の毒も光も知る男だからこその重みがあります。 「売上より人間性」を地で行く彼の真価は、仮面を脱いだその先の、どこまでも真っ直ぐな生き様にこそあるのだと感じさせてくれる時間でした。

小鳥遊 翼(すごく秘密)プロフィール】

alpha by ACQUA OMIYA /ACQUA KAGOSHIMA
6月23日生まれ。MBTIは、論理的かつ戦略的に組織を導く「ENTJ(指揮官)」。 元看護師という異例の経歴を持ちながら、“2つの奨学金”と”借金”を背負った「どん底」から、わずか数年で大宮・鹿児島の二拠点を統括する代表へと上り詰めた。 「仮面スタイル」の先駆者としてSNSでも圧倒的な認知を誇る一方、その本質は「売上以上に人間性」を説く硬派な教育者。毎月のボランティアなど地域密着の姿勢を貫き、業界のイメージ改革に挑み続ける。

小鳥遊翼(すごく秘密)さんインタビュー前編を読む